最近SNSで1型糖尿病の方がヘルシーなレシピを紹介しているアカウントを見かけました。
“糖尿病”と聞くと、食事管理を厳しくやらなくてはいけないと思う人も多いかと思います。
なので、こういう発信は誤解を生みそうで嫌だなと感じたのが正直な感想。
私がスイーツなども気にせず食べていると、私が病気だと知っている友人にときどき食事とか制限あったりしないの?と聞かれることもあり、やはり”糖尿病=食事制限が必要”という認識は強いのかなと思います。
私は1型糖尿病になって、食事にとても気をつかうようになりました。
といっても、今は1型糖尿病だから気を付けているというよりは健康な生活を送るために気を付けているという感じです。
なぜなら、食事は自分の体調の善し悪しにとても影響があるのだと、身をもって感じたからです。
私の1日の食事はこんな感じ。これは平日のパターンです。



平日は基本この食事で固定です。
その日の体調によって多少変動はありますが、同じものを食べて同じ単位のインスリン注入とパタン化すると血糖値もコントロールしやすく、自分自身も安心できるからです。
お休みの日は、おなかがすいたら食べるという感じで好きな時間に好きなものを食べています。
朝はパンを食べることが多いし、おなかがすいたなーと思ったら食事やおやつをという感じなので、そんなに食欲なければ1日2食や、1食とおやつという日もあります。
健康的な食事とは言えなさそうですが、私にはこれが休日を元気に過ごす食事パタンでした。
友だちと食事に行けばカロリーやらを気にせず好きなものを食べますし、甘いものやお菓子も我慢しないし、食べ放題だって行ったら好きなだけ食べてきます。
一応、発症して入院していたときだったと思いますが、管理栄養士さんから栄養指導をうけたことがあります。
1日のカロリーはこれぐらいを目標に、栄養バランスも気をつけて。80カロリーを1単位として、1日で炭水化物は◯単位、タンパク質が◯単位。。。のバランスで。ベジファーストは血糖が急に上がることを防ぐので最初にサラダを食べましょう等々。
今でもこのときに習った習慣は残っていて、基本的にはサラダなどの野菜を最初に食べるし、ご飯の量は測るようにしています。
発症当時は食事制限がんばらなきゃ!と1日中カロリー計算をして、母も砂糖はカロリーゼロの甘味料にしたり、必ずサラダを用意してくれたりと、かなり食事制限を意識していました。
それでも思春期食べ盛りの時期は、親に隠れて菓子パンやお菓子を食べていたこともあります。
血糖が上がり過ぎていなければばれないはず!とその時はインスリンの量を追加したりして、自分で調整をしていました。
大人になって今のクリニックへ転院、今の主治医の先生は食事制限を厳しくする必要はない、食べたいものは食べても良い、でもその分インスリンの量を調整するようにと指導してくれます。
このクリニックへきてカーボカウントという方法(食事の糖質量にあわせてインスリンの量を決める方法)を習いました。
そっか、食べていいんだ!
もともと食べることが好きだった私にとって、この考え方は新鮮でした。
今では、発症当時に比べて食べることについて、良い意味で構えず自由になっていると思います。
もちろん暴飲暴食はよくないです。
でもこれは1型糖尿病だからダメなのではなく、健康に過ごすためにさけるべきこと。
私の食生活は今でも、発症当時に栄養指導で教えてもらったバランスの良い食事を心がけています。
その理由は、自分がいちばん調子が良い状態を維持できるから。
1型糖尿病とは一生付き合っていかなければいけません。
でも、だからこそ1型糖尿病だから○○しないといけないと窮屈になり過ぎないように。
自分の身体の声をよく聞いて体調を整えていくことは、結果的に血糖コントロールなど1型糖尿病の治療としてもよい影響を与える近道になるのかもしれませんね。