友だちや職場に伝えるか

友だちや職場に伝えるか

中学生の頃から私は自分が1型糖尿病であることを隠してはきませんでした
だからといって積極的に伝えてきたわけでもありませんでした。
珍しい病気だし、勘違いされやすいし、説明するのも正直面倒でしたから。
人目は多少なりとも気になるので血糖測定や注射は隠れるようにしていましたが、それを気にしていたのはどちらかといえば母親の方で、私はなぜこんな隠れたようにしなければいけないのだろうと思っていたこともあります。

ほんとうは職場にはきちんと伝えた方が良いのでしょうが、伝え方がわからない というのが正直なところ。
何かきっかけがあれば持病がありますと伝える程度で、これについてはどうするべきなのか、正直いまだにわからない。

もし、職場で倒れるようなことがあったときのことを考えて伝えておくべきとは思うのだけれど、“糖尿病”という病名がひっかかって まぁいっかとなってしまう。
あとは自分が低血糖で倒れることはないという根拠のない自信を持ってしまっているのは本当に改めないといけないと思ってはいる。

なので職場ではきっかけがあればお話して、必要と言われれば診断書を提出するぐらいしか今までしてきませんでした。

いっしょに食事をすれば、血糖測定したりポンプをさわる場面が目に入るだろうし、仕事中に測定したり捕食に飴を舐めたりということをしているので、あれ?って思うこともあるだろうし。
月1回通院があるので、「今日は病院行くので定時ピタッと帰ります!」と宣言するし。
きっと同僚は薄々何か持病があるのかな?ぐらいには思っているでしょう。

私の今の職場は医療関連の職場なので、ポンプを見れば1型糖尿病と気付く人も多いし、聞かれればそうだよと答えるし、答えるのに濁したり隠したりはしないし、だからと言って「この病気はね~」と必要以上に詳しくは話をしていません。
いつから?等々、興味を持ってもらえれば聞かれたことには素直に答えます。

恋人とかにはちゃんと話すし、それを理解してくれる人でないと付き合わないって思う。
友だちも変に気をつかってくる子や同情してくれる子とは結局距離を置いてしまう。
人付き合いの基準に私は1型糖尿病を利用している ところがあります。

そういえば1型糖尿病の子いたな と少し頭の片隅においてもらえれば、例えばテレビで1型糖尿病のことが紹介されていたりしたときに目に留まるかもしれません。
ほんの少しの興味を持ってもらえればよいなと思っています。

もちろん勘違いされているなと思ってしまう答えが返ってくることもありますが、それは優しく修正していけば、少なくとも自分の周りの誤解は減っていくでしょう。
そうやって理解の輪を広げられたら良いと思います。