注射を忘れた話

注射を忘れた話

今までの1型糖尿病生活で注射を忘れてしまった!という経験が幾度もあります。

インスリンポンプを使う前は、家にインスリン注射を置いておくところがあり、外食する日はそこから注射をポーチにいれて持ち出すということをしていました。
学校の日は、朝注射を打ったら、そのままポーチに入れて登校バッグにいれるというルーチンになっていたので、学校へ持っていくのを忘れたことはありません。

ですが、休日はこのルーチン通りとはいきません。
外食でさぁ食べようとなったときに注射を忘れていたことに気付いて食事を我慢したり、食べた後まっすぐ家に帰って打ったり、友だちとの食事のときは母親にわざわざ届けてもらったということもありました。

インスリンポンプを使い始めたことで、インスリンを忘れるということはなくなりました。
ポンプへ切り替えた当初は、基本ポンプを身につけていれば食事のときのインスリン注入ができるため、注射を持ち歩くという習慣がなくなりました。

それ故に、たまにポンプをつけていない日があると、注射を忘れるというハプニングが起こりやすくなるのです。

大学4年生になって、インターンへ参加したときのこと。
今ではどんな服装でも何かしらの方法でポンプを付けるし、付けていることが分かってしまうなと思ってもあまり気にしませんが、当時はスーツを着るときはどこにポンプを付ければ良いんだ?ポンプがない方がスーツもすっきり着られるのでは?と、1週間のインターン期間は注射に切り替えることにしました。
ただ、ポンプ生活になって注射を持ち歩く習慣がなくなってしまったため、1日だけですが注射を持っていくのを忘れてしまったことがありました。
昼休憩にお昼を取ろうとしたタイミングで気づき、すでにお昼ごはんもコンビニで買った後でした。
しかたがないので、周りには今日は食欲がなくて~などど言い訳しながらサラダのみを食べて、その日は乗り切りました。

今はポンプを付けている日でも、常に注射は持ち歩くようにしています。
ポンプを付けない日はめったにありませんが、外出中にはずれてしまったというときもあるので、その対策も兼ねています。

せっかくのお出かけも、インスリンがなければ食事を楽しめませんし、それが気になっては他のことも楽しめません。
荷物は少し増えてしまいますが、ポーチひとつ増やすだけで解決できるなら、面倒でも対策していくしかないですよね。