先日こちらの記事で医療費のことにふれました。
今回は1型糖尿病の医療費負担について、私の考えも交えて書いていこうと思います。
まずは私の月々の医療費について。
私が1型糖尿病に関連して必要な1ヶ月当たりの医療費負担は、
・1型糖尿病で通院のクリニック:16,000~19,000円
・ポンプの肌トラブルで通院のクリニック:2,000~3,000円
なので月々平均で20,000円弱ほどです。
ちなみにこれは3割負担での金額です。
1型糖尿病の通院では検査費、診察代、機械の使用料やお薬・消耗品の費用がかかります。
内訳はざっと以下の通りです。
・診察代
・インスリンポンプの使用料(※インスリンポンプは基本レンタル)
・ポンプの消耗品
・インスリン薬
・採血、尿検査
・目の検査(半年に1回程度)
私はポンプを使っているので、注射の場合よりも医療費がかさみます。
知り合いに1型糖尿病の方がいるのですが、その方は注射療法を選択おり、2ヶ月に1回通院で15,000~17,000円ほどと言っていたと思います。
ポンプを使っている私と比べると半額ほどですが、それでも家計の負担になる金額です。
ちなみに肌トラブルで通院しているクリニックでは、漢方と保湿クリームを処方してもらっています。
季節等で調子の良しあしがあるので、かならず毎月通院が必要というわけではありません。
日本IDDMネットワークでは、私たち1型糖尿病患者がよりよい生活が実現できるようにさまざまな要望書が提出されています。
20歳以上の患者への公的な医療制度についての要望書は下記の通り。
こちらの要望書によると、1型糖尿病の月々の医療費は頻回注射法で15,000円ほど、インスリンポンプ等使用だと35,000円程度にまであがることもあるとのこと。
1型糖尿病患者にとって生きていくためにインスリン補充は必須。
比較的安価と言われている注射療法も月々15,000円となると自己負担はかなり大きいですよね。
これで本当にみんながみんな、充分な治療を受けられているのでしょうか。。。
金銭的問題でより良い治療や自分が望む治療が受けられないのは悲しいです。
20歳までは小児慢性特定疾病となるので医療費助成がありますが、20歳以降は打ち切りに。。。
自分のときがどのような仕組みだったかはっきりとは覚えてはいませんが、確か大学卒業までの学生の間は医療費助成の対象となり、社会人になってからは制度が受けられなくなったと記憶しています。
大人になって利用できる制度は「高額療養費制度」ぐらいでしょうか。
新しい制度が適用されたりとかないかなと、ときどき医療費助成については調べてみますが、なかなか私たちの訴えには耳を傾けてもらえていないようです。。。
私たち1型糖尿病患者は薬がなければ生きていけないのに!
血糖コントロールが不良だと、ほかの病気も併発して医療費はさらにかさみます。
例えば糖尿病であることで合併症を引き起こしたり動脈硬化のリスクが高くなります。
それらを事前に防ぐことが出来れば、国の医療費負担だって総合的に軽減できることになるのでは?
と個人的には考えるのですが、いろいろと難しいんですね。
私は今年の健康診断で脂質異常が引っかかってしまったので、2次検査を受けてきました。
健康診断の正常範囲は通常の検査よりも厳しく、かかりつけでの検査では基準の範囲内というのもよくあることだそう。
私は例えば血圧が高い等ほかに気を付けないとねと言われるようなものもないのでそこまで気にしなくてもよい値と主治医には言われていますが、ときどき気が向いたときに2次検査を受けています。
これも思ったより出費がかさみますね。今回の再検査費用は諸々20,000円ほどになりました。
高額療養費制度を毎年利用していますが、年間で支払った医療費の1割ほどの返納なので、ないよりは良いといった程度です。
私たち1型糖尿病患者にとって、生きていくために必要不可欠な治療を充分に受けられるように、少しでも負担の少なくなる制度が整うことを祈るばかりです。